ご好評を頂いている"notodesign iphone case"のナチュラルと新色ホワイトの使用経過の写真を更新しました。

notodesign iphone case 革ケース

ナチュラル(ヌメ革)使用後6ヶ月の色合いです。
なかなかいい感じに色が濃くなり、艶が出ています。
いままでは若干汚れていくという感じでしたがこのあたりがターニングポイント。
これからの色の変化とツヤ具合はどんどん味になっていくという感じです。
その変化は持つ人によって様々。自分色に染まっていくケースにさらに愛着がわきますね。

notodesign iphone case 革ケース

そしてこちら新色のホワイト3ヶ月熟成。
もっと汚れが付くと予想していたのですが、思った程ではありませんでした。
しかしホワイトも野球の硬式ボールのように黄なりがかっていく風合いがいい感じです。
購入を検討中の方、参考にしてください。

革職人aikoさんのブログも要チェック。
http://blog.aikonokawa.jp/




現在doppoの藤井さんと開発中のパスタ皿です。

陶磁器 Doppo 独歩炎 パスタ皿

何の変哲もないお皿なのですが・・藤井さんが作るとなぜかとてもかっこいいのです。
手づくりの陶器はいくら図面でラインを厳密に描いても最終的には作り手の加減一つでモノの印象はすべて変わってしまうと思います。
さらにそのお皿の形もありきたり、となれば僕は何をしたんだろうとも思うのですが・・ようは欲しいお皿ができたらいいのです。

ここからさらに釉薬をかけて白と黒の2種類のお皿をつくります。
まだ焼いていないのでサイズは15%ほど大きいお皿、できあがりイメージは、まだ全然分かりません・・
焼き上がりが楽しみです。




2011年1月21日

山中

漆器の産地山中は大島東太郎商店の商品ご飯木椀、そのシリーズに加える汁碗とぐい呑みを制作するために山中に行ってきました。
木取りから、木地の制作、漆塗り、螺鈿等の加飾まで、すべてが分業となっているのはそのあまりの行程の多さ故です。
それぞれの行程に専門の職人さんがいて、それぞれの高い技術の積み重ねによって一つの道具が完成するという事実を、頭では分かっていたのですが、実際に目の当たりにしてみると、こんな生産システムを完成させてきた日本の漆器の産地のすごさを改めて感じずにはおれませんでした。

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木取りの荒取りを行う職人さん。
輪切りになった丸太から決まったサイズのお椀をどの位置で何個とることができるか、その最適な場所を瞬時に判断して位置決めをしていきます。

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轆轤(ろくろ)を使ってお椀の形状を挽く職人さん、その形状や大きさによっても得意とするところが様々、ぐい呑みは今回小さい物を挽くのが得意な職人さんに作って頂きました。
細かい部分の形状のニュアンスは図面だけの指示では伝わりません。
職人さんの横からちょっかいを出して修正を繰り返します。

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微妙な修正を繰り返した際にできた削り節のようなかす。
今回完成したモデルを元に量産分を何百個と同じ形に削って頂きます。
機械の型で一瞬に出来上がるプラスチックの製品とは訳が違います
この後塗装の行程に行くのですが今回はこれまで・・
完成品の発表をお楽しみに。

案内して頂いた大島東太郎商店の太郎さん、どうもありがとうございました。
(太郎さんの写真を撮るのを忘れました・・次回是非)



2010年12月23日

エフスタイル

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この年の瀬に来て今年最も嬉しかったこと。
新潟市内にある、デザイン事務所兼ショップのエフスタイルに行けたこと。
と言っても僕はかなり忘れっぽい性質なのでここ一ヶ月くらいのことしか記憶にない。最近では今年の猛暑を全く覚えていないことには妻に呆れられた・・(あ、一番は子どもが生まれたことですね。)
兎も角、エフスタイルでは静かな衝撃を受けました。

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エフスタイルとは新潟出身の女性2人、五十嵐恵美さんと星野若菜さんが地元の産業を中心にデザインの提案から実際の販売までをも一貫して行うデザイン事務所だそうです。そのアンテナショップ兼ギャラリーが新潟の市内にありました。

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今まで製品化した商品のすべてが置かれているというショップを実際に見、お二人が最近出版された本「エフスタイルの仕事」という本に書かれていることを読んで非常に感銘を受けました。

以下「エフスタイルの仕事」序文を引用します。

はじめに

私達は土地に根付いた産業の中で、生活に関わるあらゆるものをデザインしています。
表立った技術や素材だけでなく、継承している作り手自身の向き合い方に魅力を感じ、
生産的なモノ作りの現場から、生活者へ商品を届けるまでの行程をすべて2人で行っています。

モノが生まれる現場に触れると、土地の空気や作業場の風景、日々に交わす会話の中から見えてくるものがあり、そのものの原点を深く知ることにつながっていくように思います。
私たちはその一連の流れに携わることで、伝達者としてのリアリティーを持ち続けたいと思っています。

根底に確かな関係性を築いていくことは、関わる人達の想いが自然と込められ、
モノの流れだけではない、人の流れを生み出します。
身近な産業が消えつつある今こそ、人を近くに感じるモノ作りの必要性を、
新潟で活動している現場で感じています。

エフスタイル 五十嵐恵美 星野若菜

引用以上

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モノ作りの現場から生活者へ商品を届けるまでの行程をすべて2人で行うこと、
一言で言うととても簡単ですが、実際にすることは恐ろしく大変なことだと思います・・

また二人が、従来のデザイナーとしての、ある地点に到達することに重きを置くのではなく、人やモノとの流動的な関係性の中にリアリティを感じ、どの"あいだ"であろうとするかということについては問わない潔さと謙虚さには驚きすら感じます。

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お話しした際に彼女達は決して特別なことをしている訳ではなく、どんなローカルででも同じような流れが起ってくれたら嬉しいというようなニュアンスの話もしていました。

それは実際にその通りなのだと思います。
よいモノのデザイン以上に作り手から生活者へと繋がる糸を丁寧に紡いでいくこと。
そんな小さいけれども確実な流れそのものをつくることが、今地方のモノ作りには求められているのだと思います。

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僕も彼女達のような仕事のスタンスを持ちたいと思いました。

エフスタイルHP


p.s.そう言えばこの間会った梅原真さんにも衝撃を受けたばかりだった・・



エフスタイルの仕事 [単行本]
五十嵐 恵美 (著)




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ご好評頂いているiphoneケース。
5色展開していましたが、ついに新色「白」が登場しました!!

革職人・高畑愛子さんと何度も試行錯誤を繰り返して出来上がった「白」のケース。
ちょっと惚れ惚れするくらいに美しい「白」。
僕も早速今日から白のケースにチェンジしました。

http://www.notodesign.jp/iphonecase/white.html



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