三角の日よけ

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朝日DSC00901.jpg

アテイエは東西方向に長い家です。
一般的には夏の朝日、西日の日射を少なくするためにと、冬の南面の日射取得を多くするためには、
東西に長い家にするのが良いとされます。
東西面の面積が少なく、南面の面積が広くなるからです。

とはいえ、アテイエの東面は妻面がガラス張り、家の中からちょうど朝日が昇ってくるのが見える、
ということは日の出から朝方にかけて太陽の熱を家の中に取り込んでしまいます。
窓には簾をかけて日射を遮ったのですが、さすがに三角の簾はなく・・
そこで、以前中島でセーリング体験をさせていただいたカフェ遊帆さんに相談して、ヨットの帆を分けてもらい、
その帆で日よけをつくることにしました。

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ロープもヨット用のロープを使いマストに帆を張る要領でスルスルと屋根まで帆をあげます。
見事太陽の光をシャットアウトしてくれました。
風をはらんで膨らむのを見るのもなんとなく爽快です。

ありがとう!カフェ遊帆さん
オススメのセーリング体験


アテヒビ

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アテイエの冬は、薪ストーブの火をほとんど絶やさずに燃やし続け、薪ストーブ一台で全室の暖房を賄っています。
ストーブの上には常に鍋が乗って湯気を吐いていますが、それでも空気は夏に比べて乾燥しがちです。
湿気が多く洗濯物が乾かない北陸に住む者としては、薪ストーブのおかげで洗濯物は室内干しで一晩で乾くというありがたさです。

杉フローリング_DSC09316.jpg

その乾燥によって、アテイエに使われている木も夏と冬では表情が大分変わります。
木が内部に蓄えている湿気を吐き出すことで、フローリングの板は痩せて隙間を作り、柱や梁も捻れてヒビ割れを起こします。新築して初めての冬は、特に木の水分含有量が多かったので、それが吐き出されることで木に割れが生じました。
その割れる音は凄まじく、毎晩雷が落ちるようなバリバリという音がしていました。
アテ(能登ヒバ)は幹が捩れながら育っていく木で、木目が螺旋状になっているので、四角に製材した柱や梁は斜めにヒビや割れが入っていくのです。

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春、温かくなると薪ストーブの時期も終わり、梅雨時期になるにつれ、徐々に空気中の湿度が増して、木も湿気を吸い込んで今度は逆に膨らんできます。空いていたフローリングの隙間もぴったりと閉じ、柱や梁の割れ目も閉じていきます。

冬場乾燥するといっても太平洋側のように極度に乾燥するわけではなく、自然素材の木や壁や床が水分を吐き出すことで過乾燥を抑えてくれています。アテイエでは一番乾燥する時でも湿度が40%を切ることはなく、体感としては丁度いい湿度が保たれている気がします。湿度の多い夏場は逆に自然素材が水分を内に取り込むことで、極度な湿度を抑えくれるのです。
家全体が一年を通して呼吸しているのが感じられる、アテイエはそんな家です。

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ちなみに柱や梁が割れるなんて、家の強度は大丈夫なのだろうかと心配になりますが、外部に出てくる割れは材料自体の構造的な強度にはあまり影響しないのだそうです。しかし、見た目では当然クレームの対象となりやすいヒビを防ぐために、現在流通している建材はほとんど人工乾燥機でカラカラに乾燥させてから建材として出荷し、ヒビや割れが極力表面に見えずらいようにるのです。そうした材料は施工後にヒビや割れが起こらない代わりに別の問題もあります。強制的な乾燥によって、木の内部の繊維が細く壊されることによって、後々の変化が起こりずらくなるのですが、材料の強度は繊維が壊されることによって損なわれるのだそうです。言わば見た目を優先するために木本来の強さが活かしきれていないのです。

理想を言えば、昔のように裏山にあった木を11月頃に伐採し、葉枯らし乾燥で木の水分を落とし、雪解けとともに木を製材して、板にして家の準備期間の間自然乾燥させておく。家の工期も昔は大工さんが墨付けから加工までを行っていたので、現在のプレカットのように短くなく、その間にも木はゆっくりと乾燥する時間がありました。それを現在の受注施工のシステムでは家の発注、設計から施工までの時間が極端に短いがために、強制乾燥、プレカットと木の都合に合わせることなく、施主や施工者の都合で工事を短縮するのが当たり前になっているのです。

素材本来の強さや特性を最大限に活かすような、そんな智慧と技術の大系を昔の大工さん達は持っていたはずですが、現在の経済中心の世の中ではほとんどそれは活かすことができず、一部の伝統的な寺社建築を造る専門的な宮大工の世界の中でのみかろうじて受け継がれていく、かつては当たり前だったことが既に特殊な技術になってしまっているのかもしれません。ですがその特殊な技術の中にはその土地の風土に適した合理性もあったのだと思います。それらを簡単に無くしてしまうのではなく、現代の住まいにも取り入れ、少しでも活かしていくことができたらと思います。

室温計 外/中

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能登デザイン室では、7月中旬くらいから、室内の湿度が75%くらいとなり、エアコン除湿モードを始めました。
この建物は、熱損失係数のQ値が約1.9であります。
数値が低い方が断熱性能が高いということです。

設計時に、断熱性能に気を使い、建築したものの、正直このような性能の経験がなかった為、夏が不安でした...
エアコンは1階、2階あわせて約40坪あるのに8畳用のエアコンが一台。+扇風機が一台。
それで、全館冷房を試みています。

全国的に猛暑となるらしい本日。
エアコンの設定温度は冷房27℃
1階の10時ごろの様子は

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室温 27℃ 湿度 59%

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一方お外は
気温 34℃ 湿度50%

この夏、24時間冷房(夜は除湿モード)を行っています。
消費電力や電気料等については、夏の終わりにレポート出来たらと思いますのでお楽しみに!

薪ボイラー

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我が家の暖房は薪ストーブ、どうせふんだんに薪を集める必要があるならと、給湯熱源にも薪ボイラーを導入してみました。
燃焼室の上に貯湯槽があり、温められた貯湯槽の中を水道の管が通ることで熱交換が行なわれ、お湯が供給されるという仕組み。
貯湯槽は断熱材に囲まれており熱が冷めづらいので一度薪を燃やすとしばらく暖かいお湯が使えます。
薪で温めたお湯だからかは分かりませんが、お風呂もとっても暖まります。
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燃焼室に送風パイプも装備してあるので、多少生木でもガンガン燃えてくれます。
間伐材が豊富な地域ではとっても経済的で、間伐材を使用することで山の整備の一躍も担える優れもの。
欠点はといえば、火がない時にすぐにお湯がでてこないことでしょうか。
冬の寒い朝、朝食後の皿洗いを想像し、怠け心に負けてついつい小さい灯油ボイラーを並列で付けてしまいました。
結果それはそれで助かっていることではあるのですが、晩に焚いた薪ボイラーの熱が翌朝まで残っていることもあり、30度くらいのお湯がでてきたりするので本当に寒い冬日以外は灯油ボイラーを使うことはないのかなというのが実感。かなりの熱効率の良さを実感しています。
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完全燃焼なので煙も少なくて気になりません。都会では無理でしょうが・・
不満はといえば、煙突の径がø200で既製の煙突が使用できないこと、既製の煙突も使える大きさにしてしておいてくれれば、断熱二重煙突も使用できてさらに効率が良くできるのに。。
さらにここは井戸水なので、井戸から水をあげるポンプの電源だけでも自前で賄えたら、災害や停電時にもライフラインが確保できると考えているのですが、200Vの電源を確保できるだけの自家発電装置はどうしたら作れるのか、今後リサーチしてみたいと思います。
薪ボイラーを導入したことで島のひょっこり温泉に行く回数が激減したのは経済的には助かりますが、
若干さみしくもあります。
エーテーオー株式会社 ウッドボイラー
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