2014年5月10日

水苗代


5/3、芽を出した苗床を水田に移しました。
水苗代といって、苗を田んぼの中で育てる昔の方法。
昔は種まきも苗代に直接行なったのでしょうか・・
今回は苗箱の無菌の土で育てたり、
まだ夜は温度が下がる時期なので、朝晩シートを被せたり、
田植えの際の苗の扱い易さを考えて苗箱を使い、そのまま水田の中に並べました。


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とにかく水が豊富な田んぼなので田んぼの中にもうひとつ畦を設け、
滲み出てくる水を流す水路を造りました。
その水路の中をさらに区切って苗箱を並べる水苗代としました。

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芽をだした稲達。

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苗箱を置いた次の日、
何やら荒らされた後が、
多分小鳥がまだ小さい苗の種を啄みに来たのでしょう。

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鳥よけにロープも張ってみました。

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2014年5月 2日

種まき

4/28、稲の種まきを行ないました。

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流水10日ほどにつけて発芽させた玄米。
これを無菌の土と有機肥料を混ぜてあらかじめ作っておいた苗床に手でばらまきます。

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なるべく均一になるように気をつけながらばらまいていきます。

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苗の育ち具合を試すために種を播く量を変えてみました。
左から20cc、40cc、80cc、200cc。

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なぜか左官ゴテの登場。
種が土から顔をださないようにあらかじめ左官ゴテで押さえます。

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その上から土を被せ、木べらでならします。

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苗床を20枚ほど軽トラで家に持ち帰り、軒先に並べました。
たっぷりと水をかけ、夜はまだ少し冷えるのでシートを被せておきます。



2014年3月16日

農と建築

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いよいよ今年も農作業が始まりました。
能登島曲町に越してきて、初めての集落全体での作業。
曲町にある箱名の棚田は中山間地域の農業の継続と景観の維持に対して交付金を交付されており、
そのための作業を毎年数回集落全体で行なっているのです。
棚田は軽トラの大集合、ちなみに僕らが去年から借りている田んぼもこの中にある一枚です。。

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長い草を刈っていく人、次々と枯れ草に火をつけていく人、火が山に広がらないようにコントロールする人、
誰が指示するわけでもなく、皆が分担して作業を行っていきます。
初めての参加は自分が何をしたらよいか、少し戸惑いました。

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風が強いので火は一気に燃え広がるところもありました。
これだけの人数と経験ある人達がいるからこそできる作業です。

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こちらは借りている田んぼ、見事に畦の草が焼き払われています。

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田んぼの中を覗くと去年刈り取った稲から稲穂がでていました。
土地に栄養があるからでしょうか、ここ箱名は谷間で豊富な山水が途切れず流れ込んでいます。
上流の腐葉土から栄養が滲み出て田んぼに注いでいるのかなとも期待します。

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ところで今回から本ブログのタイトルを"農と建築日誌"としてみました。
農的建築もしくは建築的な農業というものがあり得るのではないかと、そんな期待もこめて。
集落全体での農作業が里山の景観を作っていると実感できたこと(そんな風景を作るための作業だと思うと、草刈りひとつにしても外部からの視線を意識するようになりデザイン的視点が必要だと感じます)、
今年からは腰を落ち着けて本格的に農作業にも取り組もうと思ったことなどが重なりました。

ちょうど先日、大分県下郷村の豆岳コーヒーさんから「雲与橋(うんよばし)」というフリーペーパーが届きました。
昨年下郷村を訪れた際、雲与橋を編集している人達と会い、いろいろな話を聞かせてもらったことは少なからず影響を受けたように思います。

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